今までのこと。1回目の妊娠。
2015年9月。34年間の人生で、初めての妊娠が発覚。
月経予定日の1週間後に市販の妊娠検査薬で確認。産婦人科、どこにしよう!?
家から歩いて10分の開業医さんに決定。その週の土曜日に張り切って病院へ。
うれしくて、うれしくて、ママになることばかり考えていた数日間。
妊娠雑誌を購入し熟読。食べていい物、悪い物の勉強。赤ちゃんの名前を主人と考えてワクワクする毎日。
そして、赤ちゃんの心拍を確認した数日後、赤ちゃんの心拍が止まった。
青天の霹靂…。
妊娠9週での稽留流産だった。中待合で泣いた。他の患者さんたちがたくさんいたけど、涙も鼻水も止まらない。ずっとずっと泣いた。
フィルムのような瞳の奥で 僕らは
なくしたものを どこまで観ようか
電気じゃ 闇はうつせないよ 焼き付けるには
そう 嘘も連れて 目の前においでよ
どんなことも 胸が裂けるほど苦しい
夜が来ても すべて 憶えているだろ
声を上げて 飛びあがるほどに嬉しい
そんな日々が これから起こるはずだろ
星野源の『フィルム』を繰り返し聞く。ギターも鳴らして、何度もつぶやく。
嬉しいことが起こることなんて想像できなかったけど、歌は言霊。
少しずつ、少しずつ、そう思えるような気になっていくのだ。