トコトコっと日記

不育症だけど赤ちゃんが欲しい!音楽と本とモノづくり大好き、仙台在住35歳の妊活日記です。

妊活再開!

三回目の流産手術後、やっと生理が来たので

予定していた不育症を診てもらえるクリニックへ行ってきました。

 

職場から近くて、とてもきれいな病院。

受付の方も丁寧でいい感じ。

 

しかし、さすがに専門的な治療目的の病院だけあって、問診票の項目が多いっ!

診察予定時間の30分前に行ったけど、問診票を書き終わったら10分も予定時間をオーバーしてしまいました。

 

血圧を測って、診察室の前で待つ…待つ…待つ…

予定時間をオーバーしてしまったせいか、しばらく呼ばれませんでした。

やっと予約時間の1時間後に診察室へ。

 

お会いした先生は力持ちそうな年上の先生でした。

方言が私の地元に似ていて、私も方言が出そうでした。

 

ここからが本題。

まず超音波検査と子宮卵管造影検査をしました。

以前の病院では「双角子宮」ではないかと思われていましたが、

今回、先生の見た感じでは「中隔子宮」かもしれない…と。

この判断をするために後日、別の病院でMRIを撮ることになりました。

それと、流産後の手術の影響かもしれないけど、子宮の一部に癒着らしきものがあるそうです。そのせいで、いろいろな流れが悪くなって流産した可能性もあるようです。

再度、別の検査でもう少し詳しいことがわかる予定です。

 

私の子宮は丸くなくって、Vの字をしていて、さらにVの字の片方は詰まってるっぽい。

なんだか自分の身体の知らないことが露わになっていく…。緊張する…。

 

中隔子宮であった場合、きっと手術になるんだろうな…。

怖いな…。ドキドキ…。

でも、原因が見つからないで流産を繰り返すより、原因がわかることはいいことのはず!

 

でも、手術、怖い。

 

それから今日は、保険適用内の血液学的検査、生化学的検査、免疫学的検査。

プロテインC活性

 プロテインS抗原

 プロテインS活性

②抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体

 抗サイログロブリン抗体

③抹消血液一般

LH

 FSH

 E2

⑤PRL

 

でも、この明細に載っているものが何か、いまだよくわからない。

勉強しよっと。

 

今日の診療費はトータルで¥13,050 でした。

明後日は別の病院でMRI撮って、それから次回の診察は9月6日になりました。

次回は保険適用外の検査もするので、予算5万円持って来るように教えてくれました。前もって教えられると安心です。

 

妊活始めたら、いろいろ思い出した。

忘れようとしていたのか、考えないようにしていたのか、わからないけれど。

待合室で待っているときにも、超音波検査を受けているときにも、レントゲンを撮っているときにも、…そうだ!

 

赤ちゃん、ほしいっ!わたしたちは、赤ちゃんがほしいんだっ!

もっと強気で行こうっ。

うんざりなんてしてて当たり前

絶望なんてしてて当たり前

あきらめるのは 簡単だ

簡単すぎて つまらない

イェー 腰は大丈夫

 

 

 

手術後、早1カ月・・・

手術をして、1カ月が経ちました。

 

1回目と2回目の流産手術の後、案外早く次の月経がきていたから、今回もそんな感じだろうと心配していなかったけど・・・まだ来ない。うえーん。

 

次の月経が来たら、不育症の先生がいるクリニックで診てもらう予定でいたけど、予定外です。

 

今までかかっていた産婦人科の先生に「1カ月経っても月経が来なかったら、うちにまた来てね。様子みたいから。」と言われていた。

 

この様子だと、なんだか計画通りにいきそうにありません。心配・・・。

三国志が面白い! ~孔明よ、いつ出てくんの?~

ミーハーな気持ちで読み始めた「三国志」。

ゆっくりとだが、着々と読み進めている。

・・・面白い!

 

本を買おうか、図書館で借りようか、どの作家が書いたものを読もうか、コミックにしようか…。

読み始める前は、かなり悩んだ。

 

が、しかし、現代文明の恩恵を受け、お金をかけずに読むことにした。

青空文庫」様に感謝。

  iBooksを使って読んでいる。

吉川栄治全集に「三国志」も入ってます。

こんなにボリュームがあるものが小さなスマホに入っちゃうなんて、信じられない世の中です!

吉川英治全集

吉川英治全集

 

三国志に興味を持ったきっかけは映画「レッドクリフ」…。(キャーッ!ミーハー!)

この諸葛孔明金城武)に心を射抜かれました!  

 が、しかし、読んでも読んでも、憧れの「諸葛孔明」が、登場しない!

いつ出るのっ!!!!????

 

現在、吉川栄治版「三国志04 『臣道の巻』」を読んでいる。

次の巻のタイトルが『孔明の巻』となっているので、そろそろ出てくるかな…。

 

俺の道

エレファントカシマシが好きだ。

 

上手くいかないとき、「くそっ!」て何かに八つ当たりしたいとき、

よくエレカシの歌を聴いた。

 

仕事でイライラしていたとき。

大好きな人に振られたとき。

お金がないとき。

友だちのボーナスの話を聞いた時。

エレカシの歌が、あたしを強くした。

 

赤ちゃんがお腹からいなくなって、淋しくて、

失望感と、自己嫌悪と、不安と、妬みと…

マイナスの感情に押しつぶされていた。

 

「くそっ!」なんて感情は浮かんでこない。

みじめなだけ。

 

自分は小さくて、踏みつぶされた虫みたいだった。

自分をかわいそうだと思っているうちは、自分はいつまでたっても虫だ。

 

エレカシは人の悲しみに少しの怒りを与えてくれる。

人にとって怒りって、弾みだ。

 

一歩を踏み出す、弾みなんだ。

 

満たされないまま 引きずりまわして 歩け

 

気迫のなき時間帯

でも 信じることは やめるな

奴らにゃ 言っておけ

「おれは 確かに 生きてる」って

 

本当は 愛してやまない この毎日を

いい加減に 過ごすのは やめなよ

 

 

 

不育症について調べる

3回目の流産。今までお世話になっていたお医者さんから「不育症」の専門医がいる病院で検査と治療をしたほうがいい、と勧められる。

仙台で、家から通院しやすい病院となると…。

大学病院か②不妊治療に力を入れているクリニックか、二つのうちのどちらかに決めようと思う。

 

とりあえず、「不育症」ってなんだろう。

今までお医者さんから聞いたことは少しわかったような、でもよくわからないような。

不妊症」より知名度の低い「不育症」…ってことで、ネット検索。

まず参考にしたのは、厚生労働省のページ。

不育症研究-不育症治療に関する再評価と新たなる治療法の開発に関する研究-

やさしい言葉に励まされる。

http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/obgyne.dir/docs/group_huiku/2014_30.pdf

厚生労働省の不育症ポスター。

 

それから、私が生まれる少し前から「習慣流産」について研究している名古屋市立大学の「不育症研究センター」のページ。

www.med.nagoya-cu.ac.jp

お医者さんから聞いていた言葉が少しずつわかってくる。やっぱりお話を聞くだけじゃなく、自分でも文章を読んで理解しなくちゃな、って痛感。

 

それから経験談などをネットで検索。

「仙台 不育症 ブログ」でヒットしたmomoさんのブログ、すごくためになります。

ameblo.jp

これを読んだら、上記の①も②もダメかも…と心配になってきました。

 

私も不育症で有名な新横浜の病院に行きたくなってきました。あ~、どうしよう。

悩む。

 

実際に、新横浜の杉先生が書かれた本、私の不育症参考書にしています。 

不育症学級(改訂版)

不育症学級(改訂版)

 

 

それから、杉先生も登場する不育症の経験を描いたコミックも読みました。

涙いっぱい出ました。泣きながら、泣きながら読みました。

すごく勇気もらいました。 

 

今までのこと。3回目の妊娠。

 2016年5月。私は35歳になっていた。月経予定日の1週間後に妊娠検査薬で三回目の妊娠が発覚。

 

三回目の妊娠ともなると、焦らない。

月経予定日の一週間後に産婦人科へ行っても、まだ赤ちゃんは見えないってことを知っている。もう妊娠初期だけは経験済みだもん。

…ということで、1週おいて産婦人科へ行った。

 

中待合…緊張していた。手先が冷たくなってくる。名前を呼ばれる。診察台へ上がる。お医者さんが確認している沈黙の5秒。

緊張のピークだった。

「赤ちゃん、確認できますね。おめでとうございます。今は2ミリくらいですね。」

ぐふっ!うれしくて、泣いた。鼻も出た。

「赤ちゃん、いますか。そうですか…。」

画面に映ったちっちゃい赤ちゃん見て、かわいくてドキドキした。1回目の時より、ずっとドキドキした。赤ちゃんが見えること、それだけでも、とっても奇跡的なことだって今はわかるから。鼻がひくひく痙攣するくらいドキドキした。

 

お医者さんからもらったエコー写真、ずっとにやにやしながら見ていた。

かわいくて、かわいくてしょうがない。私のお腹に、赤ちゃんがいる。次の検査は2週間後になった。

 

でも翌週。体調が一変した。水曜からうっすらと出血が始まった。わずかに生理痛のような痛みもある。でも、「1回目と2回目の妊娠の時は、最初からわずかな出血も痛みもあったんだから…」と心配し過ぎないように自分に言い聞かせていた。

そして金曜日の朝。会社で月経並みの出血。血の気が引いた。早退して病院へ。中待合で待っている間、もうすでに涙が止まらなかった。貧乏ゆすりも止まらない。名前を呼ばれ診察台へ上がる。お医者さんはずっと沈黙していた…。涙がドッと出た。

 

9週の稽留流産だった。赤ちゃんは大きくなっていた。今までで一番大きくなっていた。ぷっくり太ってて、とってもかわいい。

でも心拍は止まっていた。ぷっくり太ったかわいい赤ちゃんは、ひとりぼっちで死んでしまった。また、私の時間が止まる。

 

人はワクワクとか、ウキウキとか、そういう感情で時間が進むのかなぁ。生きているという実感が自分の時を踊るように進めてくれる。一方、失望はそういう時間を一時止める。周りの世界が急に溶け始めて、落ちていくような気がする。私はそこに宙ぶらりん。

きっとこういう気持ちを孤独というんだろう…。私のお腹の中の赤ちゃんは、私を生かしてくれていた。ワクワクさせて、ウキウキさせてくれていた。でも赤ちゃんは止まってしまった。もう動かない。 

ロックンロールはずっと流れてる 10代の頃から流れてる

泣きべそかいてた時にも 眠たい授業の時にも

ロックンロールはずっと流れてる 40を越えても流れてる

胃カメラ飲み込んだ朝にも 病院の部屋で過ごした夜にも

 

いつだってバカみたいに10年後も20年後も ロックンロールは続いてく

どこにも たどり着かないで

 

ロックンロールが ある時止まった 無言でどっかへ行ってしまった

あったかい春を待たないで 心臓の音だけを残して

何か月かたったある朝 ロックンロールはまたやってきた

何も変わってないのに 心の奥まで届いてた

流産の手術をする。入院中のベッドで、フラワーカンパニーズの『ロックンロール』をつぶやいてみる。

空で歌える。

本当は今、ロックンロールが聞こえない。ロックンロールが聞こえない。

それでも、つぶやく。念仏を唱えるように。そういう歌だ。

ロックンロールはずっと続いてる

ロックンロールはずっと続いてる

ロックンロールはずっと続いてる

ロックンロールはずっと続いてく…

そして、翌日。私の身体から太っちょの赤ちゃんはいなくなった。 

ロックンロール

ロックンロール

 

今までのこと。2回目の妊娠。

 2015年12月25日。クリスマス。二回目の妊娠が発覚。翌日病院へ。

悲しみにくれていた日々にさようなら。病院への道もキラキラ。世界が変わって見える。

一回目の悲しみが頭をよぎったけれど、それでも新しい命の芽生えに希望が膨れ上がる。不安より期待のほうが勝っていた。

そして新年を迎えた。2016年1月。二回目の診察。

赤ちゃんは育っていなかった。少しも赤ちゃんを確認できず、妊娠7週での稽留流産と診断された。

心は冷たくなっていた。一回目の時より、失望が大きくて、そして勝てない壁にぶつかったような、そんな無力感でいっぱいだった。赤ちゃんをなくした悲しみより、自分の未来に悲しんでいた。そんな自分が嫌だった。最低だと思った。そんな自分を許せなかった。

二回続けての流産。反復流産。34歳という年齢もあり、不育症のベーシックな検査を受けた。検査結果は異常なしだった…。 

夜空の星よりも 今 ここにあるもの

突き刺さったままの 痛みのように

命が今 燃えていくよ 炎の中

 

デコボコの目は 見てはいけないものを

夜行性ヒトリ 夜行性ヒトリ

 

あした見えるものは 今は見えないもの

胸の奥深く さざ波が立つ

命が今 燃えていくよ 炎の中

クロマニヨンズのライブに行った。整理番号1番。最前列でヒロトを見た。

『夜行性ヒトリ』

一番、心に響いた。

 

どんな神様にも信仰心はないけど、神様がいた。神様が見えた。

「元気だせっ!」て遠くで神様が言ってるように感じた。

 

赤ちゃんはヒトリで天国へ行ってしまったし、私はまたヒトリになってしまったし…。

命はいつもヒトリなんだ…。

昔からヒロトの歌、聞いてきた。そして元気をもらう。悲しいときは悲しむ。

そして次のステップへ行かなくちゃ。 

JUNGLE 9

JUNGLE 9